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ビンラディン素手で米軍に抵抗 [政治]

 

[ワシントン 3日 ロイター] カーニー米大統領報道官は3日、米海軍特殊部隊が、イスラム系武装組織のアルカイダ指導者、ウサマ・ビンラディン容疑者の邸宅を急襲した際、同容疑者は抵抗したが、武器は持っていなかったことを明らかにした。

 会見でカーニー氏は「大統領の命令に基づき、ウサマ・ビンラディン容疑者を拘束、あるいは殺害するため、米海軍特殊部隊の少数の要員が、イスラマバード郊外の裕福な人々が住む地域にあった居住施設を攻撃した」と国防総省が用意した声明を読み上げた。

 カーニー氏によると、特殊部隊は居住施設の2棟の建物内に、ビンラディン容疑者の家族を含む3家族を発見。その後、特殊部隊は二手に分かれ、1チームが同容疑者の邸宅の1階に侵入、もう一方のチームが別の家族が住んでいた建物内に入り、住民を退避させた。

 同容疑者の邸宅の1階では、別の家族が居住していた。その1階に侵入した部隊は、アルカイダの使者2人を射殺、交戦によって女性1人が死亡した。この女性については、米当局者らから「人間の盾」として使われたとする見解が出されていたが、カーニー氏はこの見方を否定した。

 邸宅の2、3階で特殊部隊は同容疑者とその家族を発見。カーニー氏はその時の様子について、「拘束に対し抵抗する懸念があった。実際、ビンラディン容疑者は抵抗してきた。容疑者の妻は隊員に飛び掛かり、脚を撃たれて負傷した。その後、ビンラディン容疑者は射殺された。武器は持っていなかった」と説明した。

 ビンラディン容疑者の抵抗についてカーニー氏は、同容疑者が取った具体的な行動や抵抗の度合いは明らかにせず、後日詳しい状況に関する情報が提供されるとした。
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